この記事を書いているのが25年の6月28日なのですが、真夏のような暑さです。暑すぎ。
雑談はさておき、今回はMacで複数バージョンのPythonを管理する方法についてまとめようと思います。
Macで複数バージョンのPythonを管理する
この記事ではpyenvを使った方法を紹介します。
pyenvは「Pythonのバージョン管理ツール」です。
pyenvをインストールすることで複数のPythonを入れて、自由に切り替えできます。
(事前準備)Homebrewのインストール
事前準備としてMacのパッケージマネージャである「Homebrew」をインストールしましょう。
ターミナルを開いて、以下のインストールコマンドを実行してください(参考:https://brew.sh/ja/)
% /bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
pyenvのインストール
ここではPythonのバージョンを管理することができるツール「pyenv」をインストールします。
ターミナルを開いて、以下のインストールコマンドを実行してください。
% brew install pyenv
pyenv –versionコマンドを打って、pyenvのバージョンが表示されたら無事にインストールsれています。
(出力例)pyenv 2.4.21
pyenvの有効化(Pathを通す)
pyenvをインストールしたら、pyenvを有効化(Pathを通す)必要があります。
というのも、MacではデフォルトでPythonが入っている関係で、ふつうにpythonコマンドを実行したらそちらが使われてしまいます。
今回はpyenvを使って簡単にpythonのバージョンを変できるようにしたいので、pythonコマンドを実行したらpyenvでインストールしているpythonのバージョンで実行されるようにします。
ターミナルを開いて、以下のコマンドを実行してください。
$ export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"
$ export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"
$ eval "$(pyenv init --path)"
$ eval "$(pyenv init -)"
$ source ~/.bash_profile
コマンドについての詳細な説明は省略しますが、pythonコマンドを実行したときにpyenvで管理しているpythonバージョンで実行されるように環境変数などを設定しています。
pyenvでPythonバージョンを管理する
ここからは実際にpyenvでPythonバージョンを管理する方法について紹介します。
インストール可能なPythonバージョンを確認する
pyenvでインストールできるPythonバージョンを確認するには以下のコマンドを実行します。
$ pyenv install --list
(実行結果)
Available versions:
2.1.3
2.2.3
...
3.10.16
3.11.0
...
Pythonバージョンをインストールする
pyenv install –listコマンドの出力結果にあるPythonバージョンをインストールするにはpyenv installコマンドを実行します。Python 3.10.16をインストールしたい場合は以下のようになります。
$ pyenv install 3.10.16
インストール済みのPythonバージョンを確認する
インストール済みのPythonバージョンを確認するには以下のコマンドを実行します。
$ pyenv versions
(実行結果)
system
* 3.10.16 (set by /Users/ユーザ名/.pyenv/version)
3.12.8
バージョンの前に *(アスタリスク)がついているものは、デフォルトバージョンとして設定されているものです。上記の例だとpythonコマンドを実行するとPython 3.10.16で実行されます。
デフォルトバージョンを変更する
デフォルトバージョンを変更するには以下のpyenv globalコマンドを実行します。Python 3.12.8をデフォルトにしたい場合は以下のようになります。
$ pyenv global 3.12.8
pyenv versionsコマンドを実行して、Python 3.12.8の前にアスタリスクがついていることを確認できます。
Pythonバージョンのアンインストール
インストールしたPythonバージョンをアンインストールするにはpyenv uninstallコマンドを実行します。Python3.10.16をアンインストールする場合は以下になります。
$ pyenv uninstall 3.10.16
pyenv versionsコマンドを実行すればPython 3.10.16がアンインストールされていることが確認できると思います。
なお、デフォルトで設定されているバージョンをアンインストールすると思わぬトラブルにつながる恐れがあるため控えましょう。
まとめ
今回はMacでPythonのバージョンを管理する方法について紹介しました。
不明点や気になるところがあればコメント欄までお願いします。それではまた。
コメント