【Apple シリコン対応】システム音声込みで画面収録ができるBlackHoleのインストールと使い方まとめ

最近Mac純正アプリのQuick Time Playerで画面録画をしたところ、システム音声が入っていないことに気づきました。システム音声込みで収録をしたかったのですが、Macの設定をいじってもどうにもならなさそうです。

何か外部ソフトを使ってシステム音声込みで画面収録ができないかと探した結果BlackHoleというソフトを見つけたので、今回はBlackHoleを使って内部音声込みの画面収録をする方法を紹介します。

目次

Apple シリコン以前の方法(読み飛ばし可)

BlackHoleに辿り着く前に色々調べたので、一応備忘録として残しておきます。

(Soundflower ダウンロードページ)

Apple シリコン(M1チップとか)以前まではSoundflowerという外部ソフトを使うのが主流だったようです。

Soundflowerとは仮想オーディオデバイスを作成するソフトのひとつです。仮想オーディオデバイスを作成することで実際には存在しないオーディオデバイスがさも存在するかのように振る舞ってくれます。

しかしご存知のように2020年に発表された通称M1マックの登場でこれまで使えた外部ソフトが使えなくなるという事態が起きました。

頻繁に更新しているソフトや有料のものはApple シリコンにも対応したものをリリースしていますが、Soundflowerは2023年6月現在では使用することができません。

BlackHoleを使ってシステム音声込みで画面収録する

ということで、SoundflowerはApple シリコン搭載Macでは使えないということで、ここからはAppleシリコン搭載Macでもシステム音声込みの画面収録ができる方法を紹介します。

調べた限り、無料かつ安全そう(筆者主観)なのがBlackholeというソフトを使う方法です。

BlackHoleとは先ほど紹介したSoundflowerと同じで仮想オーディオデバイスを用意するソフトです。BlackHoleはApple シリコンにも対応しているので、システム音声を含めて録画したい場合はこのソフトを使いましょう。

BlackHole インストール

BlackHoleはexistential audioのインストールページでインストールすることができます。

アクセスすると下のような英語のページが表示されます。「I can’t afford to donate」をクリックするとメールアドレスと氏名の入力が求められるので入力しましょう。

私はメインで使っているメールアドレスや氏名を入力するのに抵抗があったので適当に入力しましたが問題なく進めました。

(BlackHole 公式サイト)

上記の項目を入力して「Send Link to Download」をクリックするとBlackHoleをダウンロードするためのURLが書かれた下のようなメールが送られます。

(BlackHole 受信メール)

受信メールに記載されているURLをクリックした後に表示されたページ内にある「BlackHole 2ch」をクリックすればBlackHoleのインストーラがダウンロードされます。

(BlackHole ダウンロードページ)

ダウンロードしたインストーラ(BlackHole2ch.vX.X.X.pkg)を開くと下のようなインストール画面が表示されるので、手順に従ってインストールしましょう。(基本的には「続ける」をクリックし続けるだけです。)

(BlackHole インストール画面)

システム音声込みの画面録画

事前準備

システム音声込みの画面収録をするためにはMac標準アプリのAudio MIDI設定からBlackHoleを使って仮想オーディオデバイスを作成する必要があります。

まずLaunchPadを開いて「Audio MIDI設定」と入力してAudio MIDI設定アプリを開きましょう。

(Launch Pad)

Audio MIDI設定を開いたら画面左下にある「+」をクリックして「複数出力装置を作成」を選択しましょう。

作成すると「複数出力装置」の設定画面が表示されるので、「BlackHole 2ch」と(私の場合は)「Mac miniのスピーカー」にチェックを入れます。これで仮想オーディオデバイスを作成することができました。

(Audio MIDI設定画面)

画面収録

ここまで準備でシステム音声込みの画面録画をすることができるようになりました。画面録画をする前にコントロールパネルからサウンドの出力先を先ほど設定した「複数出力装置」に変更しましょう。

(サウンド 出力先変更画面)

今回はMac標準搭載アプリのスクリーンショット内で使えるQuickTime Playerを使って画面収録をします。

先ほどと同様にLaunch Padに「スクリーンショット」と入力してスクリーンショットアプリを起動しましょう。アプリを起動すると下のような画面が表示されます。

「画面全体を収録」か「選択部分を収録」のどちらかをレコーディングマークがついているどちらかから選択しましょう。録画方法を選択したらオプションを開いて「マイク」の項目を「BlackHole 2ch」に設定しましょう。

(画面収録 設定画面)

あとは「収録」ボタンを押すことで画面収録が開始されます。画面収録を終えたい時は画面右上あたりに表示されている停止ボタンをクリックすれば画面収録が終了します。

(画面収録 停止ボタン)

以上の手順でシステム音声込みで画面収録をすることができました!

補足1:画面収録時のオプションを「BlackHole 2ch」にするだけで問題ないと筆者は思っていたのですが、どうやらこの章(画面収録)の最初に設定した様にコントロールパネルからサウンドの出力を「複数出力装置」に変更しないと駄目なようです。

補足2:サウンドの出力を「複数出力装置」に変更する前に音量を0にすることで画面収録時に出る(実世界での)スピーカー音を消すことができます。この場合も保存された動画ファイルではきちんとシステム音は収録されるので、静かな場所ではおすすめのテクニックです。

まとめ

今回はBlackHoleを使って内部音声込みの画面収録をする方法をまとめました。

この記事で不明な点や気になるところがあれば下のコメント欄までお願いします。それではまた!

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この記事を書いた人

えだはのアバター えだは ITエンジニア

2001年生まれの♂。愛知県出身。
国立大学の情報学科を卒業後、某ユーザ系IT企業に就職。
2022年に当ブログ「えだはの部屋」を開設。
ブログ収益は100円〜1000円の間で常に低空飛行をしており、基本赤字。
将来の夢は億万長者。

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