WSLとはWindows Subsystem for Linuxの略で、WindowsOSでもLinuxなどといった環境を簡単に利用することができます。
今回はWSLの導入方法から、各種設定までを解説します。なお、本記事では手動でインストールすることを前提としています。Microsoftのストアからダウンロードしてもいいのですが、フォルダ管理の関係から一応手動を推奨します。
インストール手順
コントロールパネルを開き、「プログラム」→「Windows機能の有効化または無効化」をクリックする。表示された一覧から、「Linux用Windowsサブシステム」と「仮想マシンプラットフォーム」の2つを有効化する。
2つの項目を有効化したら、Windowsを再起動する。
x64 マシン用 WSL2 Linux カーネル更新プログラム パッケージ
上記のリンクから、カーネル更新プログラム(.exe)をダウンロードし、実行する。
コマンドプロンプトを管理者モードで開き、以下のコマンドを順次実行し、コマンドプロンプトを閉じる。
>wsl --update #入力するのは、「wsl --update」のみ(半角入力)
更新をチェック中... #1行目を入力し、Enterを押せば自動で更新が始まる
・・・
>wsl --shutdown #入力するのは、「wsl --shutdown」のみ(半角入力)
Ubuntu Server 20.04 (Focal Fossa) Daily Builds
上記のサイトから、「focal-server-cloudimg-amd64-wsl.rootfs.tar.gz」をダウンロードする。
基本的には好きな場所に作成すれば良いが、フォルダの保存先を分かりやすくするために
PC→OS(C;)→ユーザー→[ユーザー名]と辿り、デスクトップやダウンロードなどがあるフォルダ内にインポート先となる空フォルダを作成する。今回は「WSL2_import」とする。
コマンドプロンプトを開き、以下の形でインポートする
>wsl --import [WSLの登録名] [インポート先フォルダ] [インポート元ファイル] --version 2
今回の場合であれば、インポート先フォルダが「WSL2_import」で
インポート元ファイルが「focal-server-cloudimg-amd64-wsl.rootfs.tar.gz」となる。
[WSLの登録名]は自分で分かりやすいものに設定する。インポート先フォルダとインポート元ファイルはエクスプローラーからドラッグ&ドロップで入力すると楽。
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドで起動
>wsl -d [WSLの登録名]
まず、管理ユーザであるrootのパスワードを以下のコマンドで設定する。このとき、キーボードで入力した内容は画面に表示されないので注意。
# passwd #以下の文字列を入力する(ここではpasswdと入力する)
以下のコマンドでユーザを追加する
# adduser --shell /bin/bash [ユーザ名]
ユーザ名には小文字から始まる英語の文字列を入力する。上記のコマンドを入力すると、パスワードや名前などが求められるので、画面の指示に従って入力していく。
以下のコマンドで、STEP6で追加したユーザにグループ情報を追加する。
# usermod -G adm,dialout,cdrom,floppy,sudo,audio,dip,video,plugdev,netdev [ユーザ名]
# apt update //最新パッケージのダウンロード
# apt upgrade //ダウンロードした最新パッケージの適用
以下のコマンドで、先ほど追加したユーザでログインできます。
>wsl -d [登録名] -u [ユーザ名]
以上がWSL2でUbuntu環境を構築する方法です。
WSL2のアンインストール
インポートしたUbuntuなどをアンインストールしたい場合、コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを入力することでアンインストールが可能です。
>wsl --unregister [登録名]
まとめ
今回は、WSL2のインストール手順についてまとめました。
どこか不明な点や気になるところがあれば、以下のコメント欄までお願いします。それではまた。
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