ややこしいWindowsのバックアップの違いをまとめました。

最近WindowsPCの「バックアップ」について色々調べました。一口に「バックアップ」といっても、復元ポイントやファイル履歴のバックアップ、システムイメージや回復ドライブと沢山の種類があります。今回はそれらの違いについてまとめました。

目次

各バックアップの違い

復元ポイント

復元ポイントとは、復元ポイントを作成した時点でのシステムに状態に戻すために使うバックアップです。もう少し簡単に説明すると、復元ポイントはWindowsのアップデート情報やインストールしたアプリなどの状態を復元します

ただし、あくまで復元するのはシステム関連のファイルだけです。なので写真やテキストファイルといった私たちが普段使う、個人用ファイルは復元されません。逆に言えば、最近作成したファイルもそのまま残るはずです。復元ポイントはWindowsのアップデートによってパソコンが起動しなくなった場合などによく利用されます。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=QbOYWQvIuJE&t=1235s

システムイメージ

システムイメージとは、OSがインストールされているCドライブを丸ごと復元する際に使います。なのでシステムイメージを作成した時点でのPCのWindowsやインストールしたアプリ、個人用ファイルを丸ごと復元することができます。

以下、システムイメージを利用した回復手順です。

  1. Windowsのインストールメディアが入ったUSBメモリをPCに挿入
  2. BIOSを起動し、挿入したUSBメモリを最初に起動するよう設定し、保存する
  3. PCを再起動し、「コンピュータを修復する」を選択
  4. 「トラブルシューティング」→「イメージでシステムを回復」を選択
  5. デバイスの暗号化を行っていた場合はリカバリーキーを入力
  6. 「システムイメージを選択」から復元したい時点のシステムイメージを選択
  7. 「次へ」をクリックしていき、最後に「完了」で復元が開始される

なお、システムイメージは作成したPCのみでしか使用出来ないのでご注意ください。

参考:http://faq3.dospara.co.jp/faq/show/4105?site_domain=default

バックアップ

バックアップはWindowsの「設定」から「更新とセキュリティ」を選びバックアップを選択することで操作することが出来ます。画面を見ていただくと分かると思いますが、「ファイル履歴を使用してバックアップ」と画面の下の方に「バックアップと復元に移動(Windows7)」と書かれた2つが確認できる筈です。

「ファイル履歴を使用してバックアップ」では、個人ファイルのバックアップをとってくれます。逆に言えば、Windowsやアプリなどのシステム関連のバックアップはされません。

「バックアップと復元(Windows7)」では、個人用ファイルだけでなく、システム関連のファイルもバックアップされます。(「システムイメージ」と「ファイル履歴を使用してバックアップ」の両方を作成するイメージ)なので、バックアップと復元」はお使いのパソコンのデータを丸々バックアップするというイメージで良いと思います

ちなみに(Windows7)と記載されているのは、Windows7まで利用されていたバックアップシステムだからです。一時ver.1703で非推奨になったのですが、「Windows開発中の機能」に含まれたことで非推奨ではなくなりました。

「ファイル履歴を使用してバックアップ」と「バックアップと復元(Windows7)」のどちらを利用するかは、バックアップを保存する記憶デバイスのデータ容量で決めればいいと思います。ただし、データ容量に余裕があるのであれば、「バックアップと復元(Windows7)」でバックアップをすることを推奨します。

参考:https://www.youtube.com/watch?v=z7N4SBi6t-k

回復ドライブ

回復ドライブでは、パソコンを工場出荷時の初期状態に戻すことができます。なので個人用ファイルやWindowsに加えたアプリ、設定といったものはバックアップされません。システムイメージを作成していない場合など、他に修復手段が無いときに使用します。Windowsのライセンスやドライバ関係などを気にしなくて済む分、クリーンインストールよりはかなり楽。

パソコンがどうしても動かなくなった場合に回復ドライブは使用しましょう。


参考:https://www.youtube.com/watch?v=1-H7s6OdPSM&t=1484s

補足

最近のDellの場合は、「SupportAssist OS Recovery」で代用可?
参考:https://www.dell.com/support/kbdoc/ja-jp/000177401/dell-supportassist-os-recovery-%E3%82%92-%E4%BD%BF%E7%94%A8-%E3%81%97%E3%81%9F-%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0-%E3%81%AE-%E5%BE%A9%E5%85%83

まとめ

 今回はWindowsで可能な各バックアップの違いとその注意点について簡単にまとめました。

今回紹介したどのバックアップにも言えることですが、バックアップはパソコンが壊れたときに利用します。パソコンが壊れて大切なデータや思い出が復元できないといった事態を防ぐためにも、バックアップは確実に行いましょう。それではまた。

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この記事を書いた人

えだはのアバター えだは ITエンジニア

2001年生まれの♂。愛知県出身。
国立大学の情報学科を卒業後、某ユーザ系IT企業に就職。
2022年に当ブログ「えだはの部屋」を開設。
ブログ収益は100円〜1000円の間で常に低空飛行をしており、基本赤字。
将来の夢は億万長者。

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